フレーズは暗記禁物。英語劇で喜怒哀楽を鍛え、聴衆を惹きつける。
英会話でフレーズの暗記は厳禁。というのも、暗記=棒読みだと、会話を続けるのは至難の業。せっかく外国人と仲良くなっても、CDから流れるフレーズの暗記では
満足にコミュニケーションを取ることはできない。ならどうするか?答えは簡単だ。
棒読み英語は悪。交友関係悪化の元に
相手を安心させる会話力をつける
せっかく外国人の彼氏、彼女と付き合っても
友人が新しくできても
自分の本音や感情を隠すような、フレーズ丸暗記の
脆弱な英会話力だと失望される(筆者経験あり)
コミュニケーションは、「言葉」そのものだけではなく、
自分の本音や感情を乗せて話す必要がある。
日本人の友達通しでも、
型通りのきまった挨拶だけを交わす友達がいるはず。
感情などをぶつけることもなく、
なんとなく「知り合い」で終わる。
外国人の友人と話すときも同じ結果になりうる。
せっかく留学、ワーホリ、海外転勤、旅行に来たのに!
英語の会話を継続することができない原因はそこにある。
英語がつらい、苦しい、自信がない、やりたくない、
という方はまずこちらをどうぞ。
豊かな感情表現を磨く。英語劇「ドラマ」って何?
演劇は英語で"drama"という。
日本語のドラマは実は"soap opera"(ソープオペラ)のことだ。
"drama"は"play"と同義語。
定番のももたろう、グリム童話など
学芸会でやるような「演劇」も大いに結構。
だが、どうせ目指すなら、ワイルドでカッコいい演劇をやりたい。
そう。
我らがハリウッドスター、渡辺謙さんのように。
日本人発音だから自信がないはご法度
ネイティブには日本人発音は色っぽく聞こえる
渡辺謙さんのように、
颯爽と銀幕に現れ、ネイティブに混ざって
大役を演じ切る。
か、かっこいい!!!(主観)
しかも、アメリカの動画サイトWatchMojo.comが
独断で選出した"Top 10 Sexiest Accents"
「色っぽいアクセント トップ10」
渡辺謙さんの出演作品"Inception"(2010, Warner Bros)で
演技している様子を映し、日本人のアクセントが「選外佳作賞」に選ばれている。
このことからわかるように、ネイティブからは日本人のアクセントでもなめらかに発音すれば
「色っぽい」「オリエンタル」「ミステリアス」と思われるのだ。
カタカナ英語は問題だが、日本人発音は大いに結構。
ちなみに筆者は「インターナショナルな発音」と、ネイティブにお墨付きを貰った。
筆者の発音は、どこの国の強いアクセントもなく、非常に聞き取りやすいという。
他の場所で発音講座を考えているので希望があればプライベートレッスンしよう。
日本人だから、発音に自信がないから、
と言って尻込みする必要はない。
堂々としていればいいのだ。
今後たくさんの日本人俳優がハリウッドで活躍すればするほど、
このランキングの上位に食い込むこと間違いない。
なので、英会話をやりたいなら英語劇が断然いい。
英語劇・こんな人向き
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机に座ってする「勉強」が苦手
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身体を動かすのが好き
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人と会うのが好き
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何かを表現するのが好き
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朗読が好き
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お話(物語)が好き
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文章を読むのが苦手
ありきたりで陳腐な英語学習に顧客は飽き飽きしている
「飽きはビジネスの敵」
英語の勉強は決まって、
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CDを使いましょう
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たくさん読みましょう
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暗記しましょう
などと強く繰り返す。
はっきり言って、飽き飽きしているし、
「英語を勉強する」という目的のために、そんな苦行はできない。
でも、英語劇なら色々な物語を読むのは面白いし、起承転結もしっかりと理解できる。
作品の味や雰囲気を体現できるのも嬉しい。
好きだからたくさんしても苦にならないし、
どんどん覚えられる。
「好きこそものの上手なれ」
筆者の実体験(「好きな英文を読むだけで英文が読めるようになる」英語学習法)
なので、筆者は英語劇を断然おすすめする。
英語に、英会話に必要なものは、英語劇にすべて凝縮されている。
英語劇を始めると養われる能力
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台詞(フレーズ)を暗記する力
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喜怒哀楽豊かに英語を表現する力
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英語で声の調子やイントネーション、音量を調節する能力
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はっきりとしたなめらかな発音
効果
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英語を話すときに強弱ができるようになる
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英語で語るのが上手くなる
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朗読がうまくなる
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フレーズなど使いまわせる表現が増やせる
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感情表現が豊かになる
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相手を飽きさせない会話ができるようになる
英語劇で英語の表現がもっと豊かになる
語彙の引き出しを増やす
英会話力を計る軽い小テストをしよう。
問題:「とても大きい」という意味の英単語 1語を10秒以内にできるだけ挙げよ。
よーい、どん!
ここで3通り以上英単語を挙げられる人は単語の学習を割とやった人だ。
筆者なら少なくても6通りは表現できる。
ただ単に「とても大きい」という言葉だけなら、"very big"を思い浮かべるだろう。
他にも2語なら、 "so big" "great big"などがある。
しかし、ここでのミソは1語で、だ。
また、大きさの程度によって表現は多様になる。
英語劇はそれを可能にする。
筆者は英語劇を通して、以下のような語彙を簡単に身に着けた。
"very big"「とても大きい」の類義語の例
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"large" 「大きい、広い」
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"immense" 「巨大な、広大な、莫大な」
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"vast" 「広大な、莫大な」
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"gigantic" 「巨大な、膨大な」
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"huge" 「巨大な、莫大な」
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"enormous" 「巨大な、莫大な」
これをすべて単語帳などで暗記しようとしたらどうだろう。
骨の折れる作業だ。
非効率だし、
筆者なら絶対やりたくない。
参考書をわざわざ買ってきて、書き写すのも面倒だ。
でも、英語劇なら、
何度も何度もシーン(場面)を想像しながら
英語の台詞を話す練習をするから、
自然に覚えられる。
口について出るまで何度も何度も長期記憶(ロング・ターム・メモリー)に刷り込むのだ。
また、暗記するには単語にイメージをつけないと暗記ができない。
そのため、「大きい」というただ一つの日本語が、
何通りもの英語で表現できるのだ。
これは活用しない手はない。
語彙増強は大学受験、センター入試にも応用できる
また、先程の単語は大学受験やセンター入試の英語、
難関私大の試験に出題される語彙や単語なため、
決して馴染みがない訳ではない。
なので、高校生、大学生の諸君には、
学校のクラブやサークル、部活動などで英語劇がある場合は
ぜひ積極的に参加して欲しい。
人間のコミュニケーションで必要なものは人間力
英語劇は「人間力」を養う
英会話力は、単なる知識の力ではない。
状況によって瞬時に語彙を組み立て引き出す力だ。
そして、機械的に組み立てるのではない。
言語はもっと自由で、情緒的で、感情的だ。
ネイティブが淡々と情報を提供するアナウンサーであってはいけない。
人間らしく、いきいきと表現することが求められるのだ。
英語劇は、台詞の重みや、目力、気迫によって、人を魅了することができる。
たくさん練習を重ねた努力は、人を感動させることができる。
またその努力によって、自分自身も自信を持って堂々と英語を話すことができる。
劇を面白くするためには、その人の人柄やキャラクターなど、
「人間らしさ」が不可欠なのだ。
その点で、英語劇は「人間力」を養う、と言ってもいい。
筆者の実体験
喜怒哀楽を英語で表現する「英語劇」って素晴らしい
高校生の時に2年ほど授業で英語劇をした。
オーストラリア人の英語教師が大学で演劇を副専攻していた。
英語の台詞を暗記するのが結構大変だった。
しかも棒読みではだめ。(成績も下げられる。)
しっかりと感情をつけるように指導された。
また、身振りや手ぶりを駆使した。
棒立ちだと、これも減点される。
たかだか高校の授業での英語劇ごときに異様な厳しさだった。
そしてそれが功を奏した。
英語のスクリプトで、感情や状態を表す形容詞や副詞に強意を置くよう指示された。
強意を置く、というのは単に強く発音するのではなく、
通常発音するよりも、1秒、2秒ほど長めに発音するといいと知った。
だから、
"I want to have a big house."
よりも
"I want to have a b-i-i-i-i-i-g house."
のようが感情こもって聞こえるのである。
挑戦してみた感想
すごく面白い!
頭や身体をフル回転させないといけない。
すごくいい運動になる。
作品を完成させるという達成感がある。
自分の台詞だけではなく他人の台詞も覚えるため、薄い本を1冊分暗記することになる。
英語劇をビジネスやスキルアップに応用する
人を惹きつける英語でのプレゼンテーション
ビジネスマン、大学生必見である。
英語劇ができるようになれば、
英語で小話もできるようになる。
英語劇で人前で話す度胸をつければ、
英語のプレゼンは余裕である。
プレゼンに使える「英語劇で養った能力」
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スクリプトを暗記できるようになる
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感情込めて話すことができるようになる
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もっと人の心に響く英語が話せるようになる
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誰かを感動させるスピーチができるようになる
大人の英語劇 団体
都内や神奈川などで活動している英語劇の団体。 スタッフ、団員を募集している。
englishtheatreabc.blog135.fc2.com
大阪外大出身者が立ち上げたアマチュア・非営利の英語ミュージカル劇団です。英語劇、英語ミュージカル・表現を追求、発信していきます!
兵庫県西宮市、山口公民館で活動。小学校1年~50歳代まで英語などでミュージカルなどを行っている。
その他、全国に多数団体が存在。
多読記録 報告
今日読んだ数:2冊
累積冊数:37冊
今日読んだ本:
Thanksgiving on Thursday - Mary Pop Osborone
High Tide in Hawaii - Mary Pop Osborone
英語でチャレンジ!「身長×2倍の数を多読する」に挑戦しています!
詳しくは過去記事を参照。
作者が味わった英語劇の感動を、ぜひ体験してみて欲しい。
ありがとうございます!シェアかブックマしていただけると、筆者が小躍りします……|ω●`)チョーン
このブログを書いた人
ジュリカ@英語ライフワーカー。「英語を日常と仕事に取り入れる」をモットーに独学の学習法を紹介。海外留学・在住経験なしで独学でTOEIC 865点取得(2015年1月当時) 「人事部評価が東大より高い国際大学」に入学。4年間で3,000時間以上英語で講義を受ける。大学3年次、東京青山でインターンとして広報、企画、翻訳に携わる。英会話学校に入社。幼稚園児~社会人に英会話、英検、TOEICを指導。退職後、神奈川へ。韓国人男性と結婚。ブログでこじらせ系と揶揄される。気分が良いときは小躍りする癖がある。