英語が頭に入らなくてお困りじゃないですか?
今日は英語を勉強してみたけど全然頭に入らない!という方のための記事です。筆者も毎日そのように感じています。読む量が多くなれば多くなるほど英文がかすんでいきます。仕事のために勉強しているとなると、正直つらいですよね。
こんな人向け
- 英文を読むのが苦手
- 多読をしていて苦しい
- 単語が頭に入らない
- すぐ眠くなる
- 英文を読むのが遅い
- 英文処理能力が遅い
多読ってすごく良さそうだけど、すぐに挫折しちゃう、という人のために、 多読のための音読のススメをお送りします。
英文が頭に入らない時の対処法
多読をはじめて数日、 レベルの選定もきちんとして、頭に入る多読本を買ってきた(借りてきた) それにもかかわらず、読んでいても頭に全く入らない、 意味が理解できない、という時ありますよね。 その現象に至ってくると、実はレベルアップまでのゴールはすぐそこなんです。おいしい!! そんな時に効果的なのは、ずばり「音読」です。
音読のススメ
意味が理解できなければ、無理に意味を取ろうとしなくて良いです。 意味がわからないところは今の時点では理解できないのです。 それは、仮に精読しても同じです。なんだかすっきりしない。 英語学習にはよくあることです。
たくさん英文に触れる、多読学習では、一つの本に留まり続けるのはよろしくありません。 しかし、途中で投げ出すのは気がひける。 その時は、音読をしましょう。
音読のやり方
- 文頭から声に出して読んでいく
- 単語が繋がるところは意識して読む。その際、上手く発音できなければやり直してもよい
- 音のつなぎを意識して読む
- リズム、イントネーション、強意を意識して読む
- なめらかにすらすら読めるように意識する
- つっかえても良いので、最後まで読み切る
- 1度使った教材を繰り返す必要はない
- 飽きたら(疲れてやりたくなくなったら)
- 多読同様途中でやめてもよい
- わからない単語は調べるか、発音を推測して読んでもいい *1
Magic Tree House #5: Night of the Ninjas (English Edition)
- 作者: Mary Pope Osborne,Sal Murdocca
- 出版社/メーカー: Random House Books for Young Readers
- 発売日: 2010/06/15
- メディア: Kindle版
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Night of the Ninjas - Mary Pope Osborne 第6章 "Shadow warrior" p.34より抜粋した文章です。
Jack and Annie sat on the cold, hard floor.
Squeak. The mouse poked its head out of Annie's pouch.
ジャックとアニーは冷たくて固い床に座りました。
チュー。ねずみがアニーのポケットから頭を出しました。
次に音の連結に気を付けて読みます。
画像の見方
黄色いハイライトが強意(1,2秒長めに読む部分)です。
/(スラッシュ)のところで区切って読みます。
の部分は単語同士が連結します。
連結した単語の読み方
- 例えば、Jack and Annieは、「ジャック・アンド・アニー」ではなく、繋げて「ジャッケンエニー」というように聞こえます。(カタカナってひどい)
- sat on the coldは、「サット・オン・ザ・コールド」ではなく、繋げて「サロンダコード」というように聞こえます。(これもひどい)
カタカナで書くと寒気がしますね。なので、英語はネイティブの子供が覚えるようにホニックス(音そのもの)で覚えましょう。*2
知らない単語は推測する
- ちなみに、この文章を読むまで、 "Squeak" "poke"を知りませんでした。 ねずみが"Squeak"なら鳴き声だろう、と推測し、調べたら当っていました。
- poke one's headで「首を突っ込む」という意味で出ていますが、 ここは、"out of Annie's pouch"とあるので、「突き出す」が正しい訳です。
- そしてこの物語で、pouchというものを知りました。 ズボン、シャツ、ジャケットについているのがpoket フードつきのパーカーについているのがpouchです。 前作でカンガルーの腹袋のことをpouchと言っていたのを覚えていたからです。
こうゆう子どもっぽい単語は、TOEICに多分絶対出ないし(英検準1級、1級には出るかもです)実務で使うかはわかりません。ですが、 物語を読んだり、会話では役立っています。私は多読をしていて「あ、頭に入らないな」と思った時にこの方法を実践しています。
音読で得られる効果
- リスニングが上手くなる
- リスニングで消失する音を推測できるようになる
- 音読に意識を集中すると、耳から英文が入り理解を助ける
- 発音が上手くなる 口が回るようになる
多読本で音読するのはいいことしかありません。なので、利用しない手はないです!音読をはじめて1か月すると、だんだんとコツがつかめてきます。だんだんとつっかえずに読めるようになります。段々と読みが難しい単語の読み方も大体推測できるようになります。(スペルと音の規則が掴めてくるからです)こうなれば語彙力増強は加速度的に速くなります。
TOEICにも応用できる
ちまたのTOEICセミナーや教材を見渡しても効果的な勉強法に音読を挙げる講師は多いです。私もその中の一人で、音読を中心とした学習法で、公立中学、高校の教え子を1年で十数名英検2級(TOEIC750点程度)に合格させてきました。
TOEICレベルの目安 英検・センター試験・TOEFLスコア比較一覧表
自分がよく実践するおすすめの勉強方法は、新公式問題集(vol.4)を買ってきて、パート7を一枚ずつコピー機で印刷します。まずは精読して単語の意味などを調べ、先程と同じように区切ります。それから、1枚につき最低10回程度音読をします。音読をした後は、テストの前に見直しをします。黙読、速読など、意味がすんなり入るまで何度も何度も読みます。これだけで、830点から伸び悩んでいたところ、4か月で865点を突破しました。毎日3~4ページをこなしていました。TOEICにも応用できる、多読音読は最強です。本当に力尽きます。騙されたと思ってやってみて下さい。
おわりに多読と音読を組み合わせ名実ともに最強に
多読は基本的には黙読です。なぜならその方が圧倒的に読むスピードが速いからです。 しかし、英文の理解に苦しんでいるならむしろすらすら音読して、 耳から英文を入れることで、理解を助けます。 地道に続けていると、TOEICの点数が100点ほど伸び、リスニングのスコアも上がり、 仕事をしていても発音を褒められ一石二鳥です。多読は素晴らしい学習法です。 しかし、続けるのが大変なので、音読を取り入れると選択の幅が広がります。
このブログを書いた人
ジュリカ@英語ライフワーカー。「英語を日常と仕事に取り入れる」をモットーに独学の学習法を紹介。海外留学・在住経験なしで独学でTOEIC 860点取得(2015年1月当時) 「人事部評価が東大より高い国際大学」に入学。4年間で3,000時間以上英語で講義を受ける。大学3年次、東京青山でインターンとして広報、企画、翻訳に携わる。英会話学校に入社。幼稚園児~社会人に英会話、英検、TOEICを指導。退職後、神奈川へ。韓国人男性と結婚。ブログでこじらせ系と揶揄される。気分が良いときは小躍りする癖がある。